湖上の月に

 
冬の月はとても綺麗だ
空気が澄んでるからなのか、寒いから暖かく見えるのか
ただそこに月が浮かんでるだけで、ほっとするもんだ
 
『中原中也詩集』 中原中也
 
中原中也は日本の詩人で
谷川俊太郎の次ぐらいにお馴染みの名前だと思う
彼の残した詩集は「山羊の歌」と「在りし日の歌」の
たった2冊しかないというのに不思議なものだ
 
中原中也はハチャメチャなひとだった
とても弱く繊細で、それでいて誰よりもプライドが高く
酒を飲めば誰かれ構わず文学論を語りながら噛みつき
彼の周りにいたひとたちは、たまったものじゃなかったと思う
 
それでも彼の残した詩は、今も誰かの心の中で生きる
彼の剥きだしの言葉たちは、時代を超えて誰かの心の中で囁く
たぶんそれが詩の持っている力なんだろうな、と思ったりする
 
中原中也の詩は、弱々しくせつなく、そして懐かしい香りがする
誰もが持つ弱さをそのまま、言葉で表すことしか出来なかった不器用さ
 
彼が見ていた亡霊に満ちた世界は、ぼんやりと湖上の月に照らされる
ユラユラと揺れながらぼんやりと、湖上の月に照らされる
 

 
 
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コメント / トラックバック4件 to “湖上の月に”

  1. kouhei Says:

    ああ、俺も大好きな詩人の一人だな。若い頃読んだら若いころなりに、感動したの覚えてるけど 今はまた、もっと深いところで感じれるようになったわ。
    今度、くまと語り合いたいわw

  2. 森のくま Says:

    中也とか朔太郎とかいいよねえ、詩は年齢によって感じ方が色々変わるから楽しいね。
    「声にならない叫び」が聞こえてくるから、詩はいいなぁ。
    現代詩はやたら難解だから、この時代の詩が読みやすくて好きだ(* ̄(エ) ̄*)ポッ
     

  3. フォレ Says:

    中也…読もうかな

    • 森のくま Says:

      ああ、この頃は真面目に書いてるなあ、反省。
      ああ、わたしも、雪が降り積もる前に、中也を読みませう。


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