桜の樹の下

 
桜の季節になると、桜の樹の下に埋っているものを
ふと想像してしまうことがあったりする、彼のせいだな
 
『檸檬』 梶井基次郎
 
梶井基次郎は近代日本文学の小説家
肺病を患っていた彼は、31歳の若さで他界している
死後、彼の作品は次第に評価を高めていく
 
梶井基次郎の代表作としては「檸檬」「桜の樹の下には」などがある
「桜の樹の下には」では主人公が美しく咲き誇る桜の樹に対して
あるイメージを抱き、それによって美と自分との均衡を保つ
 
てな感じの話なわけだが、そのイメージがやけに記憶に残るもので
文頭のようなことを思い出したりするわけだな
 
梶井基次郎の作品では時おり、彼の病的な部分が見え隠れしたりする
肺病を患っていた彼の精神状態を考えると、ごく自然なことでもある
それをひとつの作品に仕上げていく精神力というのは凄いものだ
 
全体的に暗めの作品が多い気もするが
人間の根源的な部分を、妖艶な言葉でつづるこの短編集は
時代の流れに色褪せることなく、今も詩的な輝きに満ちている
 
桜が咲く季節になるたびにページをめくりたくなる、そんな一冊です
 
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カテゴリー: 本棚. 2 Comments »

コメント / トラックバック2件 to “桜の樹の下”

  1. フォレ Says:

    昭和の文豪は大体肺をやられますね
    もしくは切腹ね

  2. 森のくま Says:

    そうそう切腹はされてないけどね


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