静かな時間が淡々と

 
桜の咲いている期間は、ほんと短いものだなあ
いつのまにか咲いて、いつのまにか散っている
 
『チェーホフ短編集』 アントン・チェーホフ
 
チェーホフはロシアの劇作家であり、小説家である
個人的にロシア文学はとっつきにくいイメージがあり、正直あんまり読んでない
トルストイやらドストエフスキーやら、名前からして難しすぎる
 
チェーホフの場合、「ホフ」という響きがなんか柔らかくていい感じだ
まあ、名前の響きなど作品の内容自体には何の関係もないわけだが
 
チェーホフの小説といえばやはり短編が面白い
チェーホフの短編小説の特徴のひとつとして「何も起こらない」ということが挙げられる
奇想天外なことが起こるわけでもなく、何か事件が起きるわけでもなく
淡々と人々の日常が描かれていくわけである
 
そんな「何も起こらない」小説が退屈か、というと退屈じゃなかったりする
チェーホフの人物に対する視線は内側に向けられていることが多く
その内面の描写に、いつのまにか引き込まれていくのが気持ちよかったりする
 
静かな時間が淡々と流れていくチェーホフの短編小説は
さりげなく手を引かれる感覚に似ている気がする(何言ってるか自分でもわからない)
 
あわただしい毎日にちょっと疲れているとき、ほっと一息つけるそんな作品です
 
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