柔らかな安堵

風が吹くと海から砂が飛んできて見事に車が砂まみれとなり、
家で丁寧に洗車でもすればよいのだけど、ついつい近くのスタンドの洗車機に突入。

洗車機突入

だって楽なんだもの。

それにしても洗車機で洗車するたびに「ここを車に乗らずに突入したらどうなるんだろう?」
なんてことをいつも思ってしまう年頃だけれども、チャレンジする勇気はサラサラない。

そんな洗車機で車をキレイキレイにしておきながら、敢えて江ノ電で鎌倉に出たのは先月のこと。

敢えて江ノ電

天気のよい日曜日の海岸線は必ずといっていいほど渋滞するので電車の方が便利、
その上車じゃないと陽射しの中で遠慮なく缶ビールなどをクイッと飲んじゃったりも出来るってもの。

5月の陽射しが気持ちいニットサンキャッチャー

というわけで鎌倉の海浜公園でやっていたイベントへお邪魔する、
出店していた友達のところで「繁盛してるね~」などと呟きながら、店の後ろでまずはビールをクイッと。

それにしてもこのニットサンキャッチャー(写真右)、可愛いなあ。

このイベントはクラフトアートのお店以外にも食べ物のブースなんかもあったりで、
パエリアやらチキンをつまんで、いつのまにか白ワインを飲みだす、陽射しの下では何もかも美味しい。

パエリアなんかも売ってたり海で凧揚げたりも

忙しくしているママのそばで退屈している娘さんを連れて、通りを渡って海に出て凧揚げなんかもしてみたり。

「糸を離したら凧飛んでっちゃうから、糸は離しちゃダメだよ~」などと言うと、
「うん、大丈夫、わかった!」と答えながら見事に手を離す、いやあ、空にどんどん舞いあがる凧、笑えた。

そんな飛んでいってしまった凧が、通りを渡ってイベント会場の公園脇で見つかったときには、さらに笑えた。

さて、先日家の本棚から星新一の本を抜き出し久しぶりに読んだら結構面白くて、
「よっし、今年は再読の年にしよう!」などと、2013年も半分近く過ぎた頃に何決意しているんだ?てな様相。

とても薄い本だけど、かなり深い
『クヌルプ』 ヘルマン・ヘッセ 新潮文庫

ヘルマン・ヘッセはドイツを代表する作家、代表作としては『車輪の下』や『シッダールタ』、『荒野のおおかみ』など。

誰からも親しまれる天性の魅力を持ちながらも、常に孤独に身を置く主人公クヌルプの漂泊の物語、
新潮文庫で112ページという短編のようなボリュームだけれども、長編を読み終えたような感動がラストに訪れる。

安らかな刹那さに包まれるとでもいいましょうか、柔らかな安堵とでもいいましょうか。

ヘッセの作品はとても好きなので結構色々と読んでいるけれど、この作品は特に印象に残っていて、
112ページというボリュームのせいもあるかもしれないけれど、ときどきふと読み返すことが多い。

漂泊の果てにあるものとは、そんな作品。

広告
カテゴリー: 本棚. 10 Comments »

コメント / トラックバック10件 to “柔らかな安堵”

  1. まんぞう Says:

    またまた小説に出てきそうなステキな日常ですね♪

    めずらしく 村上春樹 以外、本を読まない(読めない)

    私が 「あ、読んでみたいな」と思いました

    たまには浮気もいいかも

    そろそろ川場の田園プラザも良いかも!

    • 森のくま Says:

      あははは、素敵な日常だなんて、恐縮でございます。
      海浜公園で昼間から酔っ払い、砂浜で凧を揚げていた日常ですよ。
      とても天気のよい日だったので、気持ちよかったなあ。

      村上さんもいいですね、『羊をめぐる冒険』が好きだったなあ。
      ヘッセのこの作品は、短編のように読めちゃうので、よいですよ。

      田園プラザいいね~、あそこに寄ると必ず飲むヨーグルトを飲んじゃいます。
      そういえばラベンダーも咲き始めたみたいだね、そろそろみのやに遊び行こっと。

  2. フォレ Says:

    こんばんは^^
    シャンプーしてもらっていいな~クマさんの車!
    私も年に数回、洗車機でいきますよ~
    でも基本手洗いですよっっいつでも洗ってあげますから
    言って下さいね☆泡立ててあげますから……(笑

    江ノ島の渋滞、ビックリしましたね~
    これは私でも車で迎えに来て下さいなんて言えませんよ
    道沿いを走れる江ノ電が魅力的ですね^^
    イベント、青空の下でとっても楽しそうですっ
    お友達のお店は、大盛況でしたか~?
    クマさんがサクラ役で色々頑張ったんですもんね!
    糸の切れた凧って…クマさんの事??笑える~~

    ヘッセは『車輪の下』を読んだ事がありますよー!
    …覚えて無いんですよね(トホホ
    あれは中学生の頃だったかなぁ…
    何とも言えない読み終わりだっった気がしますが
    これは私も再読ですかね!!!
    私今、『アリアドネの弾丸』読んでます~^^

    • 森のくま Says:

      シャンプーだけだよ~、ワックスもコーティングもなしだよ~。
      洗車機に慣れちゃうとついつい手洗いしなくなっちゃうよ、
      そっかあ、泡立ててくれるのかあ、でもそんな年頃じゃないから、いいや。

      これからの季節、江の島の海岸線は渋滞しまくりよ、天気のいい週末はどうにもならない。
      江ノ電の街中から海岸沿いに出る瞬間は、今でもやはり窓の外に目がいっちゃうね、
      お店は子供たちやママたちで大盛況だったよ、バンドなんかもやってたりで賑やか。
      っていうか、だ、だ、誰が、糸の切れた凧坊主だと~!どっかに飛んでっちゃいたいよ。

      言われてみると爺も『車輪の下』がどんな内容だったか思い出せないや、
      とりあえず今年は再読の年となったので、近々読み返してみるよ。
      フォレさんはコンスタントに本読んでるね、素晴らしい!見習おうっと!なんちゃって。

  3. Misa Says:

    こんぱみゅです☆
    どこの海辺の台風の画像と思ったら、洗車機の中…
    私は車を持っていないので、外で車を洗うのも、洗車機で洗うのも
    両方とも非日常的で憧れます。

    やっぱり週末は電車が便利!
    江ノ電はやっぱりこのオリジナルカラーがしっくりします。
    サンキャッチャーはテーブルウェアのイベントで、エアプランツと買いました。
    お日さまの光を通して、幸せキャッチできるでしょうか。
    カラフルなニット、中南米チックでかわいい♪
    お友だちの手作りかな。

    私は凧揚げが大嫌いで、お正月になると自分の凧を高く揚げないで!!と懇願し、
    それをからかうように親戚が高く高く揚げると、泣いて泣いて泣き喚きました。
    きれいな凧は手元で見ていたいのに、どうして揚げるのかと思っていました(^^;
    そして、高く揚げたらもう絶対帰ってこないような気がしていたのだけれど、
    糸が切れてもちゃんと見つかるなんて話を聞いたら、何だか嬉しくなって来た!!

    パエリアが美味しそうだー。元気カラーーーー!
    私、パエリア食べたのいつだろう…

    私は先日、勢いで図書館で8冊借りてきたけれど、まだ2冊しか読んでない…
    「時計じかけのオレンジ」は最後になりそうです。
    ヘッセは読んだことないから、次回借りてみようかな。

    • 森のくま Says:

      こんぱみゅ!
      そっかあ、洗車に憧れるだなんて、では爺がその憧れを叶えましょう!
      うちに来て洗車して下さい!夏はビキニで洗車が気持ちいいと思います、むひひひ。

      そっかあ、ドームでサンキャッチャーも買ってたかあ、エアプランツ買ってたのは憶えてたけど。
      サンキャッチャー綺麗だね、このサンキャッチャーは正確に書くと「ニットサンキャッチャー」で、
      サンキャッチャーの周りに手作りのニットの輪があるの、可愛いけど買うの忘れた。てへぺろ。

      「凧を高く揚げないで」とは、これまた可愛いエピソードだね、今の凧は偉いコンパクトでさ、
      クルクル畳んでポッケに入っちゃうぐらいなのよ、アースカイトとかいうやつだったと思う。
      空に飛んでっちゃった凧を公園の脇で見つけたときは、ほんと笑えたよ、これもまたひとつの縁だ。

      『時計じかけのオレンジ』かあ、これまたハードなの借りちゃったね。
      『クヌルプ』はとても短い小説だけれども、ヘッセの一貫したテーマが見事に描かれているよ。

  4. sunnysider Says:

    憧れの江ノ電です!
    日本のこういうものに惹かれるのは、新しいものは何処の国にもあるからか、自分が昭和の人間だからかどちらでしょうねぇ。パエリアも日本にあるのか、と思ったらそりゃぁバレアンしアを越える米どころニッポンにインターナショナルお米料理があって当然でございます。

    凧揚げ懐かしいですね。簡単に揚げられるコンパクトなのがあるから買っちゃおうっと。バッグに忍ばせておいてカントリーウォークで野原についたら、ほれって出すのよいかも。夏の旅行のお供にもよさそうです。

    再読の年。クラシックをきちんと味わえる年になったってことですね。でもくまさん、おたがいまだ守りににはいってはいけませんぜ。再読もよろしいけれど、おニューなお気に入り作家もひとつ発見しましょう。(これも自分にいっているようなもんですけどね)

  5. 森のくま Says:

    小さい頃は江ノ電の良さにまったく気がつかなかったのですが、
    最近は江ノ電に乗るとホッとする自分に気づくようになりました、歳とったなあ。
    昔は床が木張りの車両なんかもありましたよ、なんとも味がありました。ビバ、昭和!

    日本は世界のあらゆる料理が気軽に食べられる国のような気がします、
    太陽の下で食べるのにパエリアはとてもいい、やはり太陽の下ではお粥よりパエリアかと。
    そうそう最近の凧はコンパクトですよ、ハムステッド・ヒースなんかで揚げたら気持ちいいはず。
    ハムステッド・ヒースに行くときはいつも、フリスビーを持っていっていたのを思い出しました。

    再読の面白いところは、同じ物語で変わることのない結末なのに、読後の印象が昔と変わるとこかな。
    確かに守りに入っちゃいけませんよね~、まったくもって同感!危ない危ない、つい守りに入るとこだった。
    でも今年はsunnysiderさんのお蔭で、ジュリアン・バーンズに出逢うことが出来ました!

    そろそろガルシア・マルケスの『百年の孤独』を読んでみようかな、と思いながら数年過ぎてます。

  6. ちえみ Says:

    そう言えば前にテレビでお笑いのタレントさんが裸で
    洗車機に突入していました^^;

    電車でお出掛けいいですよね。
    こういうイベントは楽しくなりますね♪
    本、好きです大阪に大きな本屋さんが出来て4階ぐらいまであって
    椅子もあって快適空間でゆっくり本を選べます(^_^)v時間を忘れてしまいますね。

    • 森のくま Says:

      こんちは!天気がよいから洗濯物が干せる!
      それはさておき、そっかあ裸で洗車機突入かあ、
      気持ちよさそうでもあるけど、痛そうであもあるなあ、さすが芸人魂。

      電車でお出掛けだと、車窓からの風景ものんびり眺められるし、
      寝てても目的地に着くし、その上気にせずお酒も飲めるし、いいことだらけですよ。
      このイベントには初めて行ってみたんだけれど、天気もよかったから凄く気持ちよかったです。
      白ワインをボトルで購入して昼間からほろ酔いでした、とても平和な一日でしたよ。

      そうそう最近の本屋さんは座って読める場所があってよいですよね、
      本屋とかCD屋にいるとほんと時間を忘れちゃいます、他の色んなことも忘れる年頃だけど。


コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。