夏の終わりの柔らかな陽射し

8月に入ってかなり暑い日が続いたけれど、終わらない夏はない、てな感じで、
夜になると風が涼しくなり鈴虫なんかも鳴き始めていたりして秋の気配を感じる。

柔かな陽射しの午後

カーテンをすり抜けてくる夏の終わりの柔らかな陽射しが、
なんとなくせつなげで心地よいそんな日に、ちょいと車を走らせてお昼ご飯を食べにカンブーザ

ふと思うと、お昼にカンブーザに来たのは初めてで、それも車で来たのも初めてで、
「あれま!車だから飲めないや」と思いながらアップルタイザーを飲んでみたら、これがまたおいちい。

カンブーザの繊細な前菜レモンのピッツァ、リモーネ!

大きな窓から差し込む陽射しがなんだか新鮮、繊細な盛り付けの前菜をちょこちょこつまみ、
夏の終わりの陽射しを感じながらアップルタイザーをグビッ、ランチって凄く気持ちいいかも!と思う。

いつも楽しいソムリエさんとの会話もこのお店の楽しみのひとつ、ほんと心地よい空間。

ああ、パスタの写真を撮るの忘れちゃったなあ、そしてピッツァはレモンのピッツァ「リモーネ」を食べる、
散りばめられた濃厚な味わいのパンチェッタと、レモンのほろ苦い甘みと酸味が夏の終わりにぴったり。

白を基調にした店内に満ちる陽射しの中で食べるランチ、いつも満席な理由がよくわかった気がする。

さて、そんなランチをした後の車の中で聴く音楽は、こんな感じでいかがでしょう?

初々しいビョークさん
『Debut』 björk

孤高の輝きを放ち続けるアイスランドの歌姫ビョーク、
今のビョークからは想像出来ないほど、初々しい感じがする彼女の93年リリースのアルバム。

次作『POST』では攻撃的なサウンドを展開し、その後「我が道を進む」って感じで独自の世界を追求していく。

どんなサウンドであろうともそこにビョークの歌声が乗ると、ビョーク以外の何者でもない音楽となる、
色んな音楽を吸収し独自のサウンドにまとめ上げてしまうビョークの才気が、存分発揮されている。

柔らかく包み込むようでありながら、揺るぎない芯の強さをもった、しなやかな歌声、
好き嫌いがわかれやすいアーティストだろうけれど、このアルバムは他のアルバムに比べて聴きやすいはず。

揺れる水のような、そんな1枚。

そしてなんとも圧巻なステージの映像はこちらで、
http://www.youtube.com/watch?v=Dh5t4mYKsbg

カテゴリー: 音楽. 10 Comments »

10件のフィードバック to “夏の終わりの柔らかな陽射し”

  1. mitospiano Says:

    こんばんは、夏もそろそろ終わりでしょうか、涼しくなりましたね。
    ビョークのこのアルバム、好きでした!ので思わずコメント書き込ませていただきました。
    最近聴いていないのでまたCDをひっぱりだして聴いてみようかなと思いました。

    • 森のくま Says:

      いらっしゃいませ~、mitospianoさま!
      夜ともなると鈴虫がリンリンリンと鳴いていて、すっかり秋気分でございます。
      涼しいからよく眠れること眠れること、この季節の移り変わりが結構好きです。

      ビョークのこのアルバム、いいですよね~。
      最近のビョークはとってもアバンギャルドなので、初期のこの頃が懐かしいです。
      「Human Behaviour」を始め、「Venus as a Boy」、「Big Time Sensuality」、
      「Come to Me」などなどポップな曲満載で、ビョークのアルバムで一番好きかも。

      そしてコメントありがとうございます、こんなトンチンカンなブログですが、
      お暇なときにでも覗いて頂けたら嬉しいです、これからもよろしくお願い致します。

  2. sunnysider Says:

    柔らかく包み込むようでありながら、揺るぎない芯の強さをもった、しなやかな歌声、
    この表現ぴったりです。そのとおり好きなのか嫌いなのかわからないまま、この人の個性に惹かれてずっと聞いてきたよなと思います。久しぶりに聞いてみます。昔、ロンドンでbjörkのご近所だったんです。見たことはないままです。普段着にサングラスだと普通の人にしかみえないからかなぁ。

    • 森のくま Says:

      そうそう、好きなのか嫌いなのかわからないまま、ずっとファンです。
      最近はさらに前衛的なサウンドになっていき、音楽だけでは測れない領域に。
      取り残されてしまったような感覚に陥りながら、初期の頃のビョークを聴く今日この頃です。

      自分も久しぶりにビョークを聴いて、改めて「やっぱりいいなあ」と思いました。
      『POST』収録の「Hyperballad」を初めて聴いたときは、浮遊感のあるサウンドにドキドキしたものです。
      詞もキュートですごくよかったなあ。

      ビョークのご近所って、なんかワクワクしちゃいますね、すれ違っても気づかない自信があります。
      ビョークがスーパーマーケットでどんな買い物をするのか、気になるなあ。

  3. フォレ Says:

    くまたんこんばんはー
    だんだんと秋の気配が近づいて来てるなって
    肌で感じられる様になりましたね
    夜は鈴虫達の音色が心地良い眠りにいざなってくれます
    どうよ、この気取った感じは
    でもね~まだ昼間は日差しが暑いですよ肌がじりじりしますよ><

    カンブーザさんは、ランチもやってるんですか
    昼間からこんな素敵な本格的なイタリアンを!!
    さすがクマさん、ランチも手を抜きませんね
    横浜だと車の方が移動楽なのですか?

    わぉービョーク
    もうね、ビョークっていうジャンルって言ってもいい様な
    私もどっちかと言うと好きでも嫌いでも無いんですけど
    たまにyoutubeでPVをあれこれ見てるんですけど
    PV(映像作品)見入っちゃいますよ、目が離せないんすから
    これとかこれ!!
    なんかオリエンタルなお顔してますよね
    最初見た時に、日本人だと思いましたもの^^;
    クマさん本当に守備範囲広いですよね~演歌は聴かないんですかな?(笑

    そしてビョークと言えば、忘れてはならないのが
    いまだに語り継がれているアカデミー賞での白鳥ドレス!

    • 森のくま Says:

      いいぞ!その気取った感じ!っていうか、くまたん笑える。
      夏から秋とか、秋から冬とかの季節の変わり目が好きですね、わたしは。
      いいかい、秋が近づいてもまだ暑いのを「残暑」っていうんだ、憶えておきなさい。

      カンブーザはランチもやっておりますよ、ほとんど予約でいつも満席だけどね。
      横浜は車でも電車でもどちらでも楽よ、この日はちょいと車で出なきゃだったの。

      ビョークのPVはほんと見入っちゃいますなあ、なんだろう、あの吸引力は?
      貼ってもらったリンク、『Volta』の頃だね、アルバムジャケットから凄かったからなあ。
      確かに日本人っぽいね、なんか勝手に親近感もっちゃうね、演歌はちっとも聴かないね。

      ビョークといえば、このステージが好きだなあ。

      http://www.youtube.com/watch?v=hUhuWG912As

  4. sunnysider Says:

    くまさん、話題が違いますがお礼まで。
    おすすめの木内昇読みました。茗荷谷の猫。特に表題作の秀逸なこと。これぞ小説という感じで、言葉のセンスも素晴らしく、日本人でよかったとしみじみ思いました。ありがとうございました!!

    • 森のくま Says:

      そう言って貰えてホッとしております。
      表題作の「茗荷谷の猫」は見事ですよね、ほんと言葉のセンスが素晴らしいと思います。
      「ひらひらとした言葉で、ただ、褒めた」とか「がま口ひとつ袂に忍ばせてふらりと」とか、
      なんとも美しい日本語だなあ、などと思い、番茶をすすりたくなるほどでございます。

      ちょっと不思議で静かな物語、緒方の言葉を借りると「鮮やかですな」といった感じです。

  5. Misa Says:

    こんぱみゅです☆

    くまさんちのカーテン、オッサレー☆
    あ、くまさんちじゃなかったりして。てへ♪
    前菜のお皿に、お日さまのひかりがキラキラと当たっていて、
    平和な時間が伝わってきますー。
    レモンのピザ!? どんなの???
    くまさんからは、本当にいろいろいろいろいろいろいろなことを
    たくさん教えてもらっています。
    動画も拝見しましたー。
    フォレさんがおっしゃるとおり、お顔も髪の色もちょっと親近感ですね。
    でも迫力あるなあ。
    この曲の楽譜ってどうなっているんだろう?
    音程とか決まっていなさそう…才能ですねぇ。
    私はこのドレスを着てみたいです。それで浜辺ではだしで踊るんです。
    くまさんにはどの衣装で踊っていただこうかしら。

    • 森のくま Says:

      こんぱみゅ初秋!
      ただのレースのカーテンでございま~す、サザエでございま~す。
      あははは、ひとんちのカーテンだったら笑えるなあ、ぺろぺろ!

      普段ほとんどランチとかって縁がない爺でございますが、いいもんですなあ、
      窓から差し込む光がなんとも心地よくて、ワイン飲んでたら居眠りしそうでしたよ。
      レモンのピッツァはね、ええとお、レモンのピッツァだよ、どうだわかりやすい説明でしょ。

      ビョークは東洋的な顔立ちしてるね、それにしてもほんと彼女はパワフルで、
      頭の中がどうなってるんだろう?なんて思ったりも、楽譜も想像出来ませんなあ。
      根っからのアーティストなんだろうなあ、想像を超えた世界にいるような気がする。

      そっかあ、このドレスで浜辺で踊るかあ、
      では爺はふんどし一丁で、そのそばでハープでも奏でてみましょうか、夕立が来る前に。


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