器の美しさに

外で食事をするときに今までは、さほど器に気を留めていなかったけれど、
ここ数年なんとなく器の美しさに惹かれるようになってきたのは、歳のせいだろうか。

美しい酒器

というわけで美味しい日本食とともに器の美しさも堪能出来ちゃうのが地元にあるお店『ゆうがた』、
「昼にいってもゆうがた、夜にいってもゆうがた」などと思いながら、素敵な酒器で日本酒をちょこっと。

春は菜の花からすみ

春の訪れを感じる菜の花のシャキシャキとした歯触りが心地よい、からすみは大根のスライスとともに。

金目のかぶと煮銀だらの西京焼

この日食べた魚は金目鯛のかぶと煮と大好きな銀だらの西京焼、
それぞれの器が料理に彩りを添え、視覚と味覚が刺激されるなあ、なんて思いながら舌鼓を打つ。

和のバースデープレート

最後にサプライズで用意されたプレートに見事に驚く、和のバースデープレートがなんとも粋、
そんな粋な感じで美味しい日本食を堪能した夜には、こんなサウンドを。

スタイリッシュなサウンドが溢れる
『moseley shoals』 Ocean Colour Scene

オーシャン・カラー・シーンは、イギリスはバーミンガム出身のモッズサウンドを引き継ぐロックバンド、
このアルバム『モーズリー・ショールズ』は、96年にリリースされた彼らのセカンドアルバムで代表作。

90年代前半から中頃にかけてイギリスではブリットポップが全盛となっていて、
スウェード、オアシスブラー、パルプ、スーパーグラスなど活きのいいバンドが音楽シーンを座巻していた。

そんなシーンの中でオーシャン・カラー・シーンもシンプルで心地よいビートにソリッドなギターのカッティング、
ビートルズから受け継いできているような美しいメロディライン、なんともイギリスらしい音を鳴らしていた。

ちょっとノスタルジックな気分になる、そんな1枚。

モッズの香りがたっぷりするPVはこちらで、
https://www.youtube.com/watch?v=6hYgc0fTONc

カテゴリー: 音楽. 4 Comments »

ミナモに映る灯りがゆらゆら

冬の夕暮れは空気が澄んでて綺麗だけれど、なんとも寒い、
やはり夕暮れは春とか夏がよいなあ、なんてどうでもいいことを思う冬の夕暮れ。

冬の夕暮れ

と言いながらもミナモに映る灯りがゆらゆらしてたりすると、夕暮れはいいな、と思ったり、
そしてここのところイタリアンが続いていたので久しぶりに和食、といった感じで刺身をつまんでみたり。

お刺身などをつまみながらかさごの唐揚げ

今年はお酒を控えようと思うので日本酒は一杯だけ、ビールを飲みながらカサゴの唐揚げをバリバリと。

やっぱり握りだね穴子の棒寿司

ちょっと握って貰ったりも、そしてとろける美味さが口中に広がるアナゴの棒寿司に、ほわ~となる。

ここ数年、肉を食べる機会がほんと減ってきた(ときどきラムチョップとか食べるけれど)、
元々魚好きだけれども、年々「ああ、やっぱり魚は美味しいなあ」と改めて思うようになった爺の今日この頃。

そんな爺なので「冬だからゲレンデにシュプールを描こう」なんてことはちっとも思いもせず、
「趣味は読書です」といった感じで家の本棚から適当に本を抜き出して、読書に老けるもとい読書に耽る冬。

たまたまこの2冊を同時に読んでいたら
『ラッシュライフ』 伊坂幸太郎、 『白痴』 坂口安吾 新潮文庫

適当に選んだのがこの2冊で、適当に選んだのに、ある部分でリンクしていたことに今頃気づき、なんか新鮮。

色んな伏線が巧みに繋がっていくところが、伊坂幸太郎の小説の魅力のひとつであると思う、
「なるほど~、ここでこう繋がっていくのか~」と気づかされたりするのが楽しい、とっても楽しい。

『ラッシュライフ』は仙台を舞台に5つの物語が同時進行していき、それぞれの物語が絶妙にシンクロする。

以前読んだときには全然気づいてなかったのだけれども、今回たまたま坂口安吾の『白痴』も同時に読んだら、
「そっかあ、このフレーズはここにリンクしていたのかあ」となり、物語の面白さを改めて感じて、ビバ再読。

なんでこの2冊を選んだのか自分でもわからないけれど、不思議な感じが心地よい組み合わせ。

カテゴリー: 本棚. 6 Comments »